東京都の住宅地の地価上昇率トップは田町となった(写真:イデア/PIXTA)

マンション市場の活況が続く東京。都内における住宅地の地価動向はどうなっているのか。今回、国土交通省が3月に発表した地価公示(2024年1月1日時点)を基に、前年比で地価上昇率が高い地点(上昇率6%以上、318エリアが対象)をランキングした。

国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で公表されている各地点の鑑定評価書から、上位のエリアの特性を見ていく(※鑑定書には地番や住居表示があるが、本稿は最寄り駅で表記)。

→“地価の高さ”でランキングした「首位1坪約1765万円『地価が高い東京住宅地500』」はこちら。

首位は田町(港区)に

2023年との比較で際立つのは全体的な上昇率の底上げだ。2023年は都内の住宅地で2022年比6%以上上昇した地点は18だったが、2024年は2023年比で318地点が6%以上上昇した。

前年比の上昇率が最も高いのは田町(港区)で13.9%の上昇となった。今回の鑑定評価書によれば、「規模が比較的大きい土地は、需要は高まっており、地価は上昇基調で推移している」「近年は特に割安感のあった湾岸地域のマンション開発用地の価格は上昇した」とある。

23区外では立川(立川市)が10.3%の上昇で4位にランクイン。「ある程度の規模のマンション用地の供給は少なく、希少性が高いため、旺盛な需要が認められる」「景気回復基調も相俟って、今後も価格上昇が継続していくものと思われる」と記載されている。

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