トランペットを皮切りに、ピアノやアーケードゲーム機、メトロノームに彫刻、カメラにギターに書籍まで……。ありとあらゆるものが上からつぶされる。プレス機はいったん閉ざされ、ふたたび開き出したと思うと、そこには新型iPad Proが置かれていた。

「ショックを受けた」「下品すぎる」

この動画はティム・クックCEO(最高経営責任者)のXアカウントなどのSNSにも掲載され、「ショックを受けた」「下品すぎる」といった非難の声が殺到した。一方で、「こうした批判は、あまり海外では見られず、日本人を中心に苦言を呈している」といった指摘も相次いだ。

Appleのプロモーション動画

Appleのプロモーション動画

Appleのプロモーション動画

Appleのプロモーション動画

Appleのプロモーション動画

Appleのプロモーション動画

Appleのプロモーション動画 ギターなど、様々なモノが破壊される動画内容。最終的にiPadは生き残る。薄さをアピールしているようだ(出所:AppleのYouTube)

後にも書くが、日本の美徳と、海外のそれはイコールとは限らない。そのため筆者は、なかなか日本人ユーザーの「お気持ち」には反応しないのでは——と感じていたが、意外にもAppleの動きは早かった。

アメリカの広告業界メディア「AdAge」は5月9日、「Apple apologizes for IPad Pro ad that ‘missed the mark’ (AppleはiPad Proの広告を的外れだったと謝罪した)」と題したウェブ記事を掲載し、担当者の謝罪コメントを伝えた。この記事については、日本でも10日、各メディアが報じている。