長年、食品加工の現場で仕事をしてきた私にすれば、「サプリメントの自主回収があった」と聞いてもとくに珍しいとは思わず、「またか」と思ってしまうぐらいです。

「アガリクス」は「発がん性がある」と注意喚起

たとえば、「アガリクス」というキノコを用いたサプリメントがそうです。

アガリクスには、抗腫瘍効果や血糖値降下作用などがあるとされるため、がんの予防目的などで飲まれています。

ところが、2006年にこの「アガリクス」のサプリメントが自主回収となっています。

ラットを用いた実験で「発がん性がある」として厚生労働省が注意喚起をしたためです。

ちなみに、回収となったサプリメントを出している会社は、誰もが知る大手食品メーカーの関連会社です。

サプリメントの世界に限らずですが、「大手だから安心」「大手から安全」というわけでは全然ないのです。