「平野が終わる」まさにその場所です!

平野が激セマ!国道8号「富山朝日地区」防災対策

 国土交通省 富山河川国道事務所は2024年3月15日、防災対策を検討していた国道8号「富山朝日地区」の基本方針として「山側バイパスによる別線ルート(案)」をとりまとめたと発表しました。

 この地域は富山県の最東部、富山平野の終端部にあたり、平野からいきなり日本海沿いに山がそそり立つ地形です。国道8号はあいの風とやま鉄道(泊ー越中宮崎間)に沿い、横尾トンネル・笹川橋・城山トンネルで抜けています。

 これらトンネルや橋は完成から約60年が経過し、老朽化が著しいうえ、幅員が狭いため自転車・歩行者の通行も禁止されています。城山トンネル新潟県側の急勾配では降雪時に登坂不能車両がたびたび発生しているほか、土砂災害危険個所の存在が新たに確認され、国道8号が寸断するおそれがあるとされています。

 そこで今回、山側に別線をつくり、これら課題を抜本的に解決する方針が決まりました。現国道8号と北陸道のあいだを貫くルートとなる見込みです。

 今後は、「急峻な山々に囲まれた地形・地質特性の把握を行い道路構造の検討を進める」とされています。