国防費増額の影響か?

多目的支援艦を6隻追加で発注

 イギリスのグラント・シャップス国防相は2024年5月14日、将来的にイギリス海軍が新たな艦を最大28隻調達すると明かしました。

 同国ではすでにフリゲートや原子力潜水艦など22隻の艦艇が建造中ですが、イギリス国内メディアの報道によると、これに加え、海兵隊のために新しい多目的支援艦を6隻発注するとのことです。

 また、建造中の26型および31型フリゲートには対地攻撃ミサイルが搭載され、陸上目標攻撃能力が追加されることも明かされたました。ミサイルとしてはアメリカ製の「トマホーク」巡航ミサイル、ノルウェー製のNSM対艦・対地巡航ミサイル、英仏伊で開発中のFC/ASW(次世代の巡航/対艦ミサイル)の搭載が検討されているようです。

 同国政府は先月、国内総生産(GDP)のうち2.5%を国防部門に充てることを決定しており、シャップス国防相がこの建造計画を増額の方向性のひとつとして示した形です。

 なお多目的支援艦は、ほかの艦艇と同じくイギリス国内で建造されるということで、シャップス国防相は公式X(旧Twitter)において「今日は英国造船の新たな黄金時代の始まりです」と5月14日に投稿しています。