「亀戦車」ではない!

異様な見た目のロシア戦車が出現

 ウクライナ国防省は2024年5月15日、ロシア軍の新鋭戦車T-90Mをドローンによる爆撃で破壊する映像を公開しました。

 映像では、ドローンがT-90Mに接近し、車体前部にあるハッチのわずかな隙間に手榴弾を投下。手榴弾は車内で炸裂し、火災が発生しています。ウクライナ軍のドローンオペレーターの技量の高さが伺えます。
 
 この車両はすでに放棄済みのようですが、かなりのドローン対策が施されていることが確認でき、異様な外観です。砲塔にはドローンの直撃を防ぐケージや網のほか、電子妨害装置のようなものも取り付けられていることが確認できます。
 
 T-90Mは、2021年からロシア軍に引き渡しが開始された新鋭戦車で、「プラルィヴ」(ブレイクスルーの意)という愛称を持ちます。出力1130馬力の新型ディーゼルエンジンを搭載し、T-90から砲塔形状を一新しています。現在、ロシア軍では最強クラスの戦車ですが、ドローンによる撃破が相次いでいる模様です。

撃破されるロシアのT-90M戦車