光と影が美しく、現代感覚あふれる白磁の作品で知られる鳥取市在住の人間国宝・前田昭博さんの作品展が、米子市の百貨店で開かれています。

米子市のJU米子高島屋の開店60周年記念として開かれている鳥取市在住の陶芸家前田昭博さんの作品展。重要無形文化財保持者「人間国宝」に認定されている前田さんが手掛けた白磁の作品30点あまりが展示されています。

人間国宝・前田昭博さん
「山陰に降る雪の白ですね、雪ですから冷たいですが、どこかぬくもりを感じさせる白かなと思って白のイメージ、山陰の雪の白さと思うことで、形も何となくつながって今の私の作品が出来上がった」

前田さんは、大阪芸術大学で陶芸を専攻、白磁に魅了され、卒業後はふるさと鳥取に窯を開き、作陶に打ち込んできました。柔らかい丸みを持った地肌に面取りを施し、光と影が美しく、現代感覚あふれる前田さんの作品は国内外で高く評価され、2013年に人間国宝に認定されました。

人間国宝・前田昭博さん
「作っている器は、使う道具なんですが、道具であり美術品であるというものが日本の工芸の歴史なので、とても喜んで使って頂いて、使わないときは眺めて心に元気が出たり希望が持てるようなそんな器が作れたら最高だなと思っております」

この作品展は、米子市のJU米子高島屋で4月8日まで開かれています。