商店街の「空き店舗」が複合施設に 郷土料理店など入居 中心市街地のにぎわい復活に期待(島根・松江市)
松江の中心市街地に賑わいもたらします。
嶋村采音アナウンサー:
「かつて賑わいをみせた天神町商店街に新たな複合施設がオープンしました。実はこちら、呉服屋をリノベーションしたものです」
松江市の中心部にある天神町商店街。
松江市のまちづくり会社「まつくる」が商店街の活性化につなげようと、かつて呉服店だった空き店舗を改修して複合施設に生まれ変わらせました。
総工費は約1億円で国と松江市からの補助金約6000万円を活用しました。
施設の中心は、松江市の別の場所で営業していた創業123年の郷土料理店「魚一」。
このほか、名古屋大学発のベンチャー企業や、IT企業が入居する予定です。
1日はオープニングセレモニーが開かれたのに合わせ、「魚一」で提供される新たな創作料理がお披露目されました。
この創作料理は同じ施設内でコラボしたもので、名古屋大学発のベンチャー企業が松江市由来の原料で発酵生成した「D−アミノ酸」を使ったメニューです。
嶋村采音アナウンサー:
「甘味があってまろやかです」
松江市が構想を掲げる「職人商店街」の要素も取り入れられていて、外からそば職人の技を見ることができます。
将来的にはそば打ち体験ができる場として観光客に訪れてもらう計画です。
松江市・上定市長:
「一回活気がなくなりましたが、空き家を有効に活用できるという実例が重なることが地域の活性化につながると思います」
株式会社まつくる・糸川孝一専務執行役員:
「松江由来のもので商品開発をしたくて魚一さんとコラボしていい商品が出来ました。段々、点と点が結ばれて線となり面となりこのエリアが発展するのだと思います」
市は、民間の会社と連携しながら体験型の観光ができる場所として商店街を活性化させようとしています。