出雲空港の駐車場で慢性的に満車状態が続いている問題で、島根県は長期駐車を防ぐための規程を新たに制定しました。
許可なく長期間駐車する車両については所有者を特定し、撤去や処分などの対応をとります。

出雲空港では、最大1700台分の無料駐車スペースを確保していますが、ターミナルビルに近い駐車エリアでは慢性的な混雑が続き、平日・休日を問わず、すぐに「満車」状態になることが問題となっています。

そこで県は、新たに利用期間などを明確化した規程を設け、7月1日から施行することを決めました。

島根県・丸山知事:
「(利用期間を)超えた場合は一定の対応をとると、ルールとして決めて利用者の方に伝えていきますので、はっきり伝えていけば、期間を超える利用を控えるといった形で改善が見込めるものと思っている」

具体的にはターミナルビルに近い第1から第3駐車場は3日以内、徒歩で5分程離れた東駐車場や公園駐車場は14日以内の利用と定めています。

また、この期間を過ぎて駐車し続ける車両については県が警察と連携し、所有者を特定、移動を促す連絡をした上で、それでも応じない場合には3か月半後に車両を撤去し、処分できるとしています。

このほか、空港に勤務する従業員が、専用駐車場がないことからターミナルビル近くのエリアを利用していたことを受けて、県は新たに130台分の従業員用の駐車スペースを確保するとしています。

また、県は官民でつくる協議会で駐車料金の有料化について検討していますが、その必要性について問われると。

島根県・丸山知事:
「ルールを作ることで仮に混雑が解消されたら有料化する必要もなくなりますから、混雑解消にどの程度寄与するかを見極めた上で考えていかなければいけない」

丸山知事は今回の規程で、仮に混雑が解消できれば有料化は必要ないとの考えを示しました。