福島県石川町の町長が逮捕された官製談合事件で、警察は30日夜、役場の家宅捜索を行い、資料を押収して事件の全容を明らかにすることにしています。

石川町の町長・塩田金次郎容疑者(76)は、2022年に行われた町発注の道路の改良工事をめぐる入札で、土木会社の当時の役員と社員に予定価格を漏らし、落札させた疑いが持たれています。

警察は30日、石川町の役場に入り、およそ4時間半にわたって家宅捜索を行いました。

関根佑記者「午後10時半すぎです。関係する書類が入ったと思われる段ボール箱を持って、捜査員が庁舎から出てきました」

警察は、押収した資料を調べ事件の全容を明らかにすることにしています。

また、関係者によりますと、ともに逮捕された当時の土木会社の取締役・添田保雄容疑者(63)と社員だった関根徳夫容疑者(69)は、10年以上2人だけで入札を担当していたということです。

警察は、3人の関係性や塩田容疑者への見返りがあったのかどうかを含め調べを進めています。

4月27日に石川町立歴史民俗資料館の開館セレモニーに出席した塩田金次郎容疑者(76)