原発事故で一時すべての住民が避難を余儀なくされた福島県双葉町で、商工会の事務所が13年ぶりに町内に戻って業務を始めました。

双葉町商工会の事務所は、原発事故の後は、避難先のいわき市内で業務を続けていました。おととし、特定復興再生拠点で避難指示が解除されたことから、7日から「双葉町産業交流センター」で業務を再開しました。

5月1日現在、双葉町内に住む人は105人。役場近くに来年の春、スーパーが出店する予定ですが、復興に向け、商業施設など買い物環境のさらなる整備が大きな課題です。

双葉町商工会・高野利彦事務局長「生まれた所なので外を見ると懐かしいという気持ちだが、建物がないので少し残念な気持ちがある」

商工会では、駅の東側に新しい商工会館の建設を目指していますが、それまでの間は、産業交流センターの中で業務を続けます。

双葉町商工会・岩本久人会長「商工会もいち早く戻って、会員の皆さんのそばで支援をしていかなければいけない」

双葉町商工会では、町内に拠点を構えつつ、各地で避難を続ける会員も含めて、支援を強化することにしています。