本格的なさくらんぼシーズンを前に、山形県寒河江市できょう、高品質の維持を呼びかける広報キャラバンが行われました。今年のさくらんぼは、去年の猛暑の影響で、とある被害があるようです。

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枝に実っているのは、果実が2つに分かれたさくらんぼ。中には、3つに分かれているものも。

こうした実は、園内を見渡すと、いたるところに見受けられます。

さくらんぼの「双子果(ふたごか)」という現象です。

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県農林水産部 農業技術環境課 原田芳郎さん「さくらんぼの花芽は前年の夏から作られ始めていて、夏場が熱かったりすると、めしべが二つになってしまい果実が双子になる症状がある」

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原因と考えられるのは、去年の夏の猛暑。

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今年は、商品として販売できない「双子果」が多くなっています。

4月から暖かい日が続き、例年より1週間ほど生育が早まっているということで、県では適切な時期に「双子果」を摘み取り、さくらんぼの高い品質を保ってほしいとしています。

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また、今年は、さくらんぼ作業中の転落事故が去年の同じ時期を上回る6件起きていて、作業中の事故にも注意してほしいと呼びかけています。

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県農林水産部 園芸大国推進課 近野広行 課長「これから摘果や雨よけの被覆など高所での作業が多くなるので、事故の危険もありますので、安全をしっかり確保しながら作業をしていただきたい」

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広報活動はさくらんぼシーズン中も行われ、早い品種では来月上旬に収穫が始まります。

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寒河江市のさくらんぼ農家 土田真澄さん「栽培環境が不安定になってきている状況ではあるが、できるかぎりの対策と対応をして、消費者においしいさくらんぼを提供していきたい」

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