「この人たちはここで死んだ」知っていることが命を守る！現役消防士が小学校で防災教室（山形・東根市）

山形県東根市で現役消防士による防災教室が開かれ、児童が、火災から身を守る大切さを学びました。

東根市立東郷小学校で行われた防災教室。講師は県内で現役の消防士として活躍する渡邉航生さんです。

「あと1.5メートルだよ。ちょっと横を見れば扉があったのに、この人たちは
ここで死んでしまった。知ってるって大事だよね」

渡邉さんは火事で逃げ遅れた過去の事例を踏まえ「自分だったらどうするべきか」を子どもたちに投げかけ、知っておきたい防災知識を伝えていました。

例えば、防火シャッターでは、閉められて火事現場に取り残された後でも、ほとんどの場合、横の扉から脱出することができます。さらに、こんなことも。

（子どもが床に転がる様子）

体や服に火が燃え移ったときは慌てず、床に転がるのが、消火につながる一番の方法なんだそう。

他にも、児童たちは避難経路を確認することや、家の掃除をこまめにすることが火災予防につながることなどを学んでいました。

参加した児童「僕の家でも火災予防はしていないので、家の人にも話してしっかり火災予防したい」

参加した児童「逃げ遅れた人たちが使うハシゴがあるのが、知らなくてびっくりた。避難経路に何があるのか知っておくことが、まず大切だなと思った」

一般社団法人　火災予防のONELOVE　渡邉航生さん「知らないことが、すごく先生たちも含め初めて聞いた話が多いと思うが、それをいかに自分事として、自分の家族に置き換えて考えてくれるか。私たちがいないところでもこういう考えが広がっていけばうれしい」