住友化学が今年3月まで1年間の決算を発表し、最終損益は過去最大の3118億円の赤字になりました。

 大幅な赤字の主な要因の一つは医薬品の特許切れです。

 製薬子会社「住友ファーマ」の収益の柱だった抗精神病薬「ラツーダ」の特許が切れ、出荷が減った結果、医薬品セグメントの営業損益が前年度よりも1492億円下振れし、1330億円の赤字となりました。

 このほか、石油化学事業の不振なども響き、過去最大となる3118億円の純損失となりました。

 住友化学は2024年度末までに2022年と比べて約4000人の人員削減の実施を明らかにしています。

 こうした組織の再編や事業売却などを進め、今年度は黒字を見込んでいるとしています。

 住友化学は現在の十倉雅和会長と故米倉弘昌元会長の2人が経団連会長を務めています。