■「割安な航空券」と「円安による物価高」
特にハワイの航空券が安くなるのには、理由があります。
全日空では2019年以降、最大520人(従来の2倍)が乗れる世界最大級のA380「フライングホヌ」を相次いで、ホノルル便に3機就航させました。
その結果、ゴールデンウィーク期間にハワイへ行ける人の数は、この5年で1万6000席から2万5000席以上に増加しました。
予約数がコロナ前より多くなったといっても、予約率でみると、まだ4割ほど席に余裕があるのです。
確かに最近のホノルル便の機内の様子を見ると、空席が目立っています。
「割安な航空券」と「円安による物価高」。そのはざまで…。
「少しでも荷物を減らして、その代わり食料を入れました。私はお酒が大好きなので、かけるところはお金をかけて、楽しめたらいいなと思っています」
単に“切り詰めた旅”をするわけではありません。
「7ドルだから、1000円ぐらい」
「いい値段だね」
「結構入っている。意外と1個で行けたかも」
日本から持ち込んだご飯にのせる、マグロやタコなどの具だけを現地で購入して、オリジナルでつくる、ハワイ名物「ポキ丼」です。思い思いのぜいたくが、そこにはありました。