東京・港区にある創業昭和46年の「ヘッケルン」。開店前から連日50人以上の外国人が行列を作ります。お目当ては、「特製ジャンボプリン」500円。一般的な大きさの約2.5倍。ヘラを使わずプリンの型から外す82歳のマスターのパフォーマンスも人気です。常連客には吉永小百合さんもいました。

 神保町にある「さぼうる」は創業昭和30年。外国人客のお目当ては、日本生まれの洋食「ナポリタン」900円。昭和レトロな内装も人気の理由は…。店は遠藤周作さんなど文豪にも愛されていました。

■名物「特製ジャンボプリン」に外国人殺到

老舗喫茶「ヘッケルン」

 開店前から連日50人以上の外国人が詰め掛けるのは、昭和46年創業の老舗喫茶「ヘッケルン」です。

アメリカから来た人
「日本の文化や食事を体験したいんです」
サウジアラビアから来た人
「居心地が良いです」
「居心地が良いです。インテリアのデザインが昔ながらで素晴らしい」
カナダから来た人
「見た目が古くて日本を感じます」
特製ジャンボプリン

 昭和レトロな雰囲気に魅力を感じるという外国人。そんな店には、海外から注目されるデザートがありました。それは「特製ジャンボプリン」500円。その味を求めて、わざわざ海外からもやってくるヘッケルン名物です。

カナダから来た人
「アメイジング(驚きです)」
「こんなの、生まれて初めて」
マスター・森静雄さん(82)

 外国人も絶賛する名物プリン。半世紀以上、変わらぬ味を守り続けるマスターの思いに迫ります。

 大きさは一般的なプリンのおよそ2.5倍。昭和スタイルのやや固めのプリンは手作りしているため、最大でも一日に60個、昼前には売り切れ必至の激レアなプリンです。

台湾から来た人
「すごく柔らかいです」
サウジアラビアから来た人
「スバラシイ。オイシイ」

 外国人が絶賛する激レアプリンのお味は…。

桝田沙也香アナウンサー
「おいしい。たまごの優しい甘みが広がります。カラメルは甘すぎず苦すぎない。絶妙なバランスでたまごのうまみを引き立てます」
サウジアラビアから来た人
「クリーミーで甘くて、とてもおいしかったです。サウジアラビアのプリンとは違いました。チーズケーキみたいでした。並んでも食べる価値がありました」
独特なパフォーマンスも人気

 外国人の心をつかんで離さないのは、その味だけではありません。多くの外国人が一心不乱にカメラを向けるその先には、創業以来、プリンを作り続けている御年82歳、「ヘッケルン」のマスター・森静雄さんの姿がありました。

 プリンをヘラで型から外すと崩れてしまうため遠心力を使って崩さずに外す、創業以来、変わらないマスターの独特なパフォーマンスも人気に拍車をかけました。

早朝から約60個を仕込み
森さん
「(Q.どのくらい仕込んだ?)きょうはだいたい60(個)ぐらい。これ以上はきつい。でも作りだめはしない」
「(Q.仕込みは何時から?)(午前)5時20分」
「(Q.毎朝?)うん」
「(Q.大変ですね)大変って思ったら全部大変」