講談師・神田伯山(40)、声優・黒沢ともよ(28)らが12日、都内で行われた、アニメ映画「クラユカバ」の舞台挨拶に登壇した。
塚原重義氏が原作・脚本・監督を手掛ける初の長編アニメーション映画。神田が声優を務める主人公の探偵・荘太郎が、集団失踪事件の謎を追い、“クラガリ”と呼ばれる地下世界に潜り込むミステリーエンタテインメント。
本作で初めて主演声優を務める神田は、作中の「クラガリにひかれるな」というセリフがとても印象深かったという。「人間はどうしても、光もあれば影もあって、叩けば必ず埃(ほこり)が出てくるものじゃないかなと思っている。だから、(本作で)“この世の中の暗がりが実は結構面白いよ”というのを令和の世の中に問うているのも、ステキな事かなと思っております」と語り、続けて「『クラガリにひかれるな』(この言葉を) 水原一平さんに贈りたい」とロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で、銀行詐欺の罪で訴追された水原一平容疑者の名前を出す、ブラックジョークを飛ばした。
しかし、会場ではちらほら笑いが起きただけだったため、「(先に舞台挨拶をした) ユーロスペースではウケたんだけどね。ユーロは感度が良かった」とぐちりつつ、「(本作に)携わらせていただいて、こんなに光栄な事はないです。ありがとうございました」と感謝した。