ホースの“先端ばかり”次々と消える町 目的は?「ある程度の金額に…」
現場は秩父盆地の一角、埼玉県皆野町です。町中にある消火栓用のホースの箱からなくなったのは金属製のノズル部分です。
被害は別の場所でも。こちらではホースと一緒に金属製のノズルが入っています。盗まれたものの、すでにノズルは補充されていました。ホースだけでは消火活動ができないからです。
皆野町消防団第一分団第一部長 門平智幸さん
「水が出せないです。消火栓からの圧をホースだけだと抑えきれない。筒先がないと」
さらに、別の場所でも被害が…。
それぞれの現場は500メートルほどの狭い範囲内にあります。被害は広がりを見せていて、町では同じような被害を9件、把握しています。4月上旬から発生しているといいます。
初期消火に迅速に取り掛かれるように収納場所は鍵が掛かる構造ではありませんでした。消防団では消火活動への影響を懸念しています。
皆野町消防団第一分団第一部長 門平智幸さん
「一番、初期消火に近所の人が使いたい時に使えないことになる。迷惑なやつがいるもんだなと」
「(Q.なぜ盗まれた?)まさか自分で使うものではないから、売ってしまうのではないか。真鍮(しんちゅう)製だから」
ノズルは銅と亜鉛の合金の真鍮製です。価格は数万円程度だといいます。警察に被害届が出されているということです。