26日に投開票が行われる静岡県知事選挙。その結果は他の自治体にも大きな影響を与えそうです。

■静岡県知事選 争点はリニアの行方

 川勝知事の辞職に伴う静岡県知事選挙。大きな争点は「リニア」の行方です。

 元副知事の大村慎一氏と、前浜松市長の鈴木康友氏は推進の立場。

無所属(自民推薦)
大村候補
「リニアは水と環境を一切妥協せず1年以内に結果を出す」

無所属(立憲・国民推薦)
鈴木候補
「私は課題があるからやめるのではなく、課題を克服して物事を進めていく」

■リニアはいつできる?住民は…

 ただし、2人とも問題解決の具体策を打ち出しているわけではありません。こうした状況に気をもんでいるのは沿線の自治体です。

 その一つ、「神奈川県駅」が設置される相模原市では、このような声も聞かれました。

住民
「もう先が短いんだからさ、どうなのかはっきりしてほしい。もう、こんなことなら本当に白紙にしてほしい」

 今ある駅の南側で、リニアが通るトンネルと新しい駅の大規模な工事が進められている相模原市。

 市はリニア開通に合わせて、駅に通じる大きな道路の建設を計画していて、予定地の住民には立ち退きを求めています。

 しかし住民は、いつできるか分からないリニアのために住み慣れた家を離れることに、強い抵抗感があります。

住民
「終(つい)のすみかにということで何年かかけて家探しをして、ここがいいといって移ってきたんです。子どもたちにとってはここがふるさと。お友達もいて」
「リニアを通してあげたいという気持ちで最初は思っていた。(立ち退きは)納得はいかないよね」

 相模原市の本村賢太郎市長はこのように話します。

本村市長
「リニアを推進してもらえる知事になっていただきたいと願っている」

 共産党から立候補している森大介氏はリニアに反対の立場です。

森候補
「リニアと原発を許さず、県民の暮らし・福祉最優先」

 静岡県知事選挙にはこのほか、3人が立候補しています。

(「グッド!モーニング」2024年5月13日放送分より)