コロナ禍が明けて街ににぎわいが戻るなか、路上でたばこを吸う人が急増しています。東京・千代田区では外国人観光客の急増とともに、路上喫煙の違反件数が去年の2倍になっています。
■取材中もポイ捨て続出 過去に最悪の事態も
東京・千代田区では、区内全域で路上喫煙を禁止しています。
男性が路上でたばこを吸っています。すると、植木の中に捨てました。よく見ると、火がついているのか、まだ煙は残っていて非常に危険です。
あちらの男性も右手にたばこを持っています。灰を植え込みに落としました。番組スタッフが声を掛けますが、逃げるように立ち去っていきました。
男性が立ち去った場所を見てみると、植え込みの中にたばこがありました。
植え込みの中を調べていくと、10メートルほどの植え込みに30本近くたばこの吸殻が捨てられていました。
「大人がたばこを持って手を無意識に振っている時に、ちょうど子どもの頭の高さ、顔の高さに位置している気がするので。ちょっとした拍子で当たってしまうんじゃないかという、ヒヤヒヤした気持ちはあります」
「危ないし、臭いし、ゴミもその辺に捨てるんだろうなって思うと、いい気分はしないですね」
最悪の事態が起きる可能性もあります。
去年3月、コンビニ店の前の歩道でたばこを吸う男性。一服し終え、その場を後にした2分後、ダンボールから白い煙があがり、あっという間に真っ赤な炎が広がります。たばこのポイ捨てが原因の火事です。
周囲の人が慌ててペットボトルの水やバケツの水をかけてすぐに火は消し止められ、大きな被害は免れました。