街のパン屋さんがピンチです。倒産が相次ぐなか、救いを求めたのが、「おにぎり」です。
■地元で愛される街のパン屋の「決断」
「ただいまメープルメロンパン焼き上がりました」
メープルシロップをかけた焼き立てメロンパンに…
個性豊かな惣菜パンも。東京・板橋区にある「KajiPan!(カジパン)」には、17日も多くの人が訪れていました。
「お姉ちゃんもこの子も離乳食で初めてのパンは『KajiPan!』で、すごく大好き」
1歳の常連さんも…
「おいしい?」「これおいしいっていう意味です」
おいしいポーズ!
「10年くらいたちます。オープン当初から通っています。職場がこの近くで、非常においしいので午後から働く活力になっています」
地元で愛される街のパン屋さんですが…店主の梶谷さんはこの春、ある決断をしました。
「この先、10年20年続けていけないという判断をして、(オープンして)10年を機に店はやめようかなということで閉店を決めた」
円安などであらゆる原材料費が高騰するなか、定番品は値上げせず耐えてきたといいます。
「円安の歯止めがかからない、物価高が進んでいる。私だけでなく消費者の皆さんも負担が増す一方、個人店というのは、資金的にもそうだが体力がなさすぎるので、持ちこたえられない。値上げしても」