「動物虐待」という批判が上がっていた三重県の上げ馬神事が、内容を大幅に見直して開催されました。
■「動物虐待」批判受け…壊された伝統の壁
三重県の無形民俗文化財に指定され、およそ700年の歴史を持つ「上げ馬神事」。今年も多くの人が集まりました。
この「上げ馬神事」は、元々は馬が坂の上に設けられた壁を乗り越える回数で、その年の農作物の出来を占います。
しかし、去年、けがをした馬1頭が殺処分され、動物虐待だと批判が噴出しました。そのため、今年はある改善策がとられました。
「いわゆる壁の部分を取り壊したところであり、万が一の負傷に備えて、神事中は上げ坂付近に獣医師と馬運車を待機させます」
神事に先立ち、実際のコースでは馬を走らせ、入念な確認作業も行われました。
こうして迎えた神事当日、伝統の壁を壊したことで、大きな変化が生まれました。