イスラエルは、イスラム組織「ハマス」がガザ地区での戦闘休止や人質解放を巡る休戦案を「拒否した」と発表しました。ハマス側は、恒久的な停戦とイスラエルのガザからの完全な撤退を改めて求めています。

 イスラエルの対外諜報機関モサドは14日、イスラエル首相府を通じて発表した声明で、ハマスがガザ地区での戦闘休止や人質解放を巡って「仲介者が示した提案を拒否した」と発表しました。

 また、声明では「(ハマスの指導者)シンワル氏が人道的な取引や人質解放を望んでおらず、イランとの緊張を利用し続け、地域全体の緊張を高めている」と非難しました。

 さらに、133人の人質解放のために「手段は選ばない」としています。

 アメリカメディアによりますと、ハマスに提案された休戦案は6週間の戦闘休止と、ハマスが人質40人を解放するのと引き換えにイスラエルが数百人のパレスチナ人を釈放するというものです。

 一方、ハマスは14日の声明で、「恒久的な停戦」と「イスラエルのガザ地区からの撤退」などを改めて求めています。