ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せて下さい」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月〜金曜 昼12時00分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

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2月21日(木)は、栃木県小山市で昼めし旅。柔らかくジューシーなブランド豚「おとん」や、霜降りでとろけるような肉質の「おやま和牛」など、畜産の町として知られています。そんな小山市でご飯調査をするのは、当番組ではすっかり大ベテランの具志堅用高さんです。

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「おでん大根」6本使用!豪快な栃木の郷土料理「しもつかれ」


ご飯調査中の具志堅さんに声をかけてくださったのは、塚田洋介さん・ふじ子さんご夫妻。「数年前に農家を引退し、今は自分たちで食べる分だけ野菜を栽培している」とのこと。「よかったら大根でも何でも持って行ってください!」「うちで郷土料理を作ってるんです」という優しいふじ子さんに、例のお願いを…。

「あなたのご飯、見せてくださ〜い」!

交渉成立! さっそくお宅に伺います。

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まずは、栃木の郷土料理「しもつかれ」を作るとのこと。太くて短めの品種「おでん大根」を荒めにすりおろします。その数なんと6本分!

約30分にわたってすりおろし、張り切ってお手伝いしていた具志堅さんもヘトヘトに。最後にニンジンをすって、ようやく下準備が終わったのかと思いきや、大豆も潰すとのこと。ある程度潰し終えたところで、ふじ子さんはなぜか大豆を持って庭先へ。何かと思ったら大豆の皮を吹き飛ばし始めました。これには具志堅さんも大笑い。

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続いて、焼いてから圧力鍋で3時間ほど煮込んだという鮭の頭を細かく切ります。切ったら煮汁と一緒にすりおろした野菜の中へ。ゴボウも加えて長時間煮詰めるので、出来上がるのはご飯の後とのこと。

主食は、地元産の餅米を自らついた大きなお餅! 「しもつかれ」を煮込んでいる間に、具だくさんのけんちん汁も作りました。

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こちらが本日の塚田さん家のお昼ご飯。

食卓には、小山市が誇るブランド牛「おやま和牛」のモツを使った「モツ煮込み」も並びました。ニンニク、生姜がきいてご飯が進む1品です。塚田家の定番料理だそうで、好みの味に近づけるため、お店を食べ歩いて研究したのだとか。

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いよいよ「しもつかれ」は最後の仕上げに。刻んだ油揚げを加え、白だしとめんつゆで味をつけます。さらに、酒粕を加えて溶けるまで煮込んだら出来上がり! 冷ますことで味がまろやかになり、より一層おいしくなるそうです。そのお味に、具志堅さんも「一生懸命大根をすってよかった〜!」と大喜び。結婚して48年になるというお2人、いつまでも仲良くお元気で! 貴重な郷土料理もごちそうさまでした!

さっぱりとおろしポン酢でいただくチキンカツも絶品!


続いてお邪魔したのは、およそ170ものハウスを持つ大型観光農園「いちごの里」。小山市は栃木県の中でも有数のイチゴの産地。こちらの観光農園では、粒が大きく甘みと酸味のバランスがよい「スカイベリー」や、「とちおとめ」に代わる新たな品種として生産量を増やしているという「とちあいか」などのイチゴを、40分間狩り放題・食べ放題で楽しむことができます。また、イチゴを使ったスイーツも人気だそうです。

具志堅さんもイチゴ狩りを体験! 存分に堪能したところで、スタッフの方に例のお願いを…。

「あなたのご飯、見せてくださ〜い」!

まかないは特にないとのことで交渉失敗かと思いきや…スタッフさんが当番組の大ファンだという上司の方に連絡をしてくださいました。交渉成立! ありがとうございます! 晩ご飯を見せてくださるのは、和田さんご一家。群馬県桐生市にあるご自宅へお邪魔しました。

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まずは、お麩とナメコの味噌汁を作ります。立派なナメコに火を通し、味噌を溶かせば出来上がり。2品目は「チキンカツ」。小麦粉をまぶして卵とパン粉をつけた鶏のモモ肉を約180℃の油で揚げます。きつね色になったところで油を切って出来上がり。おろしポン酢でさっぱりといただきます。

豚のヒレ肉も同じように揚げますが、これを味わうソースが和田家のオリジナル!
中濃ソースにウスターソースと砂糖を加え、そこにカツをくぐらせれば、和田家流・ちょっぴり甘めのソースカツの出来上がり! こちらは油を切らず衣が熱いうちにソースを絡ませるのがポイントです。ソースカツは群馬県民のソウルフードで、家庭によってソースの味が少しずつ違うそうです。

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ボリュームたっぷりな和田家の晩ご飯。

他にも、ちくわ・さつま揚げ・大根などをかつおだしとめんつゆで煮た煮物や、白菜の古漬けをゴマ油で炒めたものなど、家族全員の好みに合わせた料理がズラリと並びました。

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ご相伴にあずかった具志堅さん、ソースカツのお味は? 「お肉が柔らかくて、砂糖を入れることで味がまろやかになっている。ご飯が進みますね!」と大絶賛。食後のデザートには、「いちごの里」のスカイベリーを。和田家の皆さん、これからも当番組を楽しんでください! ご協力ありがとうございました!