広島から富士川町に移住した男性が、自分ひとりで空き家をリフォームして生活する様子を動画で発信しています。
男性は空き家を有効に活用する事業の立ち上げに向け動き出しています。

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鮮やかな色の原付バイクを運転するこちらの男性。

去年9月に広島県から富士川町に移住した大介さん(35)です。

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山梨県富士川町の空き家バンクを利用して、築75年の母屋と離れで150坪の平屋を200万円で購入しました。

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岡山県や静岡県など5つの県が移住の候補でしたが、富士川町への移住を決断した理由は。

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富士川町に移住 大介さん:
「やっぱり一番は住みやすさ。近所に郵便局・コンビニ・スーパー・役所・税務署などがバイク圏内にあることが決め手だった」

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購入した空き家は約10年人が住んでおらず、老朽化が著しい状態でしたがひとりでリフォームしました。

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大介さん:
「張り替える前は骨組みがむき出しと劣化していて、美しくなかったので張り替えた」

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本格的なリフォームの経験はなく全て初めての経験で、その奮闘を動画で発信しています。

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大介さん:
「自分は動画のプロでも、モノを作る修理するプロでもないが、やったことがなくてもできる、頑張れるというところを見せたい」

古い空き家への移住生活を大介さんは満足げに話します。

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大介さん:
「毎日がやらなきゃ生きていけないので、生きてる実感がいつもより湧いている。結構楽しいです、今のところは」

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実は移住生活を始める前、人間関係の問題で2度、会社を退職しました。

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大介さん:
「同じ失敗をしてしまったので、次はどうすればそういうことにならないかを考えた結果、自分で事業を起こそうと」

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移住先の生活拠点は費用の問題から空き家と決めていましたが、空き家について調べていくと「ある課題」を発見し、ビジネスに繋がる可能性があるとひらめきました。

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大介さん:
「空き家の所有者が管理が行き届かないという問題があったので、そこを解決する事業を立ち上げようと」

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山梨県は空き家の割合が21.3%で全国で最も高く、5軒に1軒以上が空き家の状態で管理が行き届かない物件が数多く存在します。

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そこで高齢な所有者などを対象に清掃や水道の管理、雑草の処理など空き家の管理を請け負う事業を今年の夏にスタートさせることにしました。

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空き家は放置すると劣化による倒壊のおそれや景観が悪化するなど様々な問題が生じるため、この事業で空き家放置の問題解消を目指します。

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大介さん:
「認知度もなく、開業も少し先なので実際に相談に来るかが不安」

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この日は動画の投稿などで5年間活動を共にしているイラストレーターと、事業で使うキャラクターの打ち合わせをしました。

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地域に根ざした事業にしたいと、キャラクターは富士川町特産のユズをイメージして作りました。

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イラストレーターmipureさん:
「大介さんはやること1つ1つが大胆で創造性がすごい。今回の事業も時間をかけて計画した事が伝わる」

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家では段ボールの机で熱心に情報を集め、開業へ向けた準備を進める大介さん。空き家の管理事業は峡南地域からスタートし、県内全域に展開していきたいと意気込みます。

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大介さん:
「空き家の問題に関しては売りたくない人もいる。家はモノの歴史でもあるが家族の歴史でもある。依頼者の家族に寄り添って行くようなビジネスをして一歩一歩進んでいきたい」