山梨県が進める富士山登山鉄道構想に対して、観光や商工団体の関係者などが反対の立場をとる市民団体を、あす26日に設立します。
これに対して長崎幸太郎知事は「議論を歓迎したい」としました。



県が事業化をすすめる富士山登山鉄道構想は、登山者数の管理などを目的として富士スバルライン上にLRT、次世代型の路面電車の整備をめざすものです。



これに対して北口本宮冨士浅間神社や観光、商工団体の関係者などが反対の立場をとる市民団体を設立しますが、長崎知事は25日の会見で…



山梨県 長崎幸太郎知事:
「議論をやっていこう、という動きは歓迎いたします。多くの県民的議論をしっかり戦わせていきたい」



富士山では4月に大規模な雪崩が発生し、スバルラインにも土砂が流れ込み、冬場の鉄道運行に対して懸念する声も上がりました。



富士吉田市 堀内茂市長:(16日の会見)
「(冬季の列車走行は)富士山の現実を知らない人が雲の上で描いた、絵に描いた餅だと」

これに対して知事は



山梨県 長崎幸太郎知事:
「自然災害リスクと県民生活の両立をいかにはかっていくか、引き続き力を注いでいきたい」



一方、リニア中央新幹線については、現在、掘削工事のための県内のボーリング調査が機械のメンテナンスなどの理由で中断されています。

長崎知事は早期の調査再開を求めました。



山梨県 長崎幸太郎知事:
「いつまでメンテナンスをやっているのでしょうか。これ以上、長引かせるのは事業主体として本気度も疑われかねない。一刻も早く(調査を)やっていただきたい」