4月から太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及のために負担する「再エネ賦課金」が前の年度の2.5倍に引き上げられています。

そしてウクライナ侵攻による燃料価格の高騰などを理由に政府が行っていた電気、ガス料金の補助が5月の使用分からは半額、6月使用分からは無くなります。

このため標準的な家庭では今年度、2万9437円の負担増が見込まれているわけです。

生活に欠かせない電気とガスの負担を少しでも抑えるために出来る節約術を専門家に聞いてきました。



関東電気保安協会 甲府事務所 電気保安課 宮澤雄介係長:
「主にエアコンと冷蔵庫になります」



こちらは夏場の一般家庭の電力消費用の割合です。

エアコンと冷蔵庫で半分以上を占めています。



エアコンの節電でまず重要となるのは設定温度です。



宮澤係長:
「通常ですと、26〜28度の温度設定が理想かなと思います」
「(エアコンの)立ち上げの時に外気温が高い方が消費電力がかかってくると思います」




「外気温が35度以上であればつけっぱなしの方がお得になります。また30度前後であればこまめに消していただく方がよいかと思います」



機能を効率的に発揮するためフィルターの掃除や扇風機などを併用してより涼しさを感じることも効果的だということです。



一方、冷蔵庫の節電は中身がポイントとなります。



宮澤係長:
「冷蔵庫の中にたくさんものを詰め込みすぎない」



「ものがたくさんあると冷気が循環しませんので冷蔵庫の7割ほどの収納がよろしいかと思います」



反対に冷凍庫は冷気が逃げにくくなるので、たくさん物を詰め込んだ方が効率的です。

スペースを埋めるため、ペットボトルの水を凍らせておくと節電と共に災害への備蓄にもなります。



宮澤係長:
「経済的な面もそうですし、電力ひっ迫に関わってくる面もあると思うので、無理はしない程度に省エネについて考えていただければ」



ガスの節約はまずコンロの火やお湯を使うキッチンがポイントです。



東京ガス山梨 企画総務部 小尾奈美さん:
「鍋の大きさとコンロの炎の大きさをあわせるような形がポイントです」
「お鍋より大きい炎を出しているとその分お鍋に火が伝わっていなくて効率的ではないのでお鍋の大きさにあったコンロの炎を調節いただければ」



小尾さん:
「実は皆さん気づいていないかもしれないポイントがありまして、お水で食器を洗っているつもりでも、お湯を使っている事がありまして、レバーを使いやすい真ん中で使っているとお湯と水がまじりあっている事がある」




「レバーを回しきってから使うとお湯が混じらずに使える」



入浴でも節約の工夫ができます。



小尾さん:
「最近ちょっと暖かくなってきましたので温度設定を1度下げる、あとは追い炊きする回数を減らせたら効果的かと思いますので、家族が続けてお風呂に入る方がよいかなと思います」



小尾さん:
「高効率の給湯器に取り換えるというのも一つの手かなと思います」
「あとシャワーヘッドを節水型のモノに取り替えますと使うお湯の量も減らせるという事もありますので、取り替える工夫もするといいかと思います」