富士山の登山ついて、山梨県はこの夏から導入する通行料の徴収や登山規制に合わせて、事前の予約システムを今月20日に開始することを明らかにしました。

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登録は任意ですが、通行料の事前決済が必要となっています。県は今年の夏山シーズンから富士山の吉田ルートで通行料として2000円を徴収します。

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また5合目の登山口にゲートを設け、山小屋の宿泊者を除き、午後4時から翌日午前3時までと、1日に4000人を超えた場合に入山を規制することにしています。

富士山観光の玄関口、山梨県の河口湖駅ではあいにくの天気にも関わらず13日も外国人を中心に大勢の観光客の姿がありました。

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観光客からは今回のシステム導入に理解する声が相次ぎました。

ニュージーランドからの観光客:
「安全のために登山者数を管理することは良い考え」

アメリカからの観光客:
「人が多すぎるのでコントロールする必要があるので良いと思う」

大阪からの観光客:
「それぐらい制限しないと人だらけで登るに登れない。知っていないと(登れず)残念ですよね」

 

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一方、山小屋関係者から予約システム導入は唐突だと困惑する声があがっています。

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山梨県側の山小屋で作る組合の井上義景事務局長は「とても唐突で、登山者の混乱が懸念される。1番心配しているのは、午後4時ぎりぎりにゲートを通過し、弾丸登山する人が出ること」とコメントしています。

組合が予約システム導入の説明を受けたのが4月下旬で、県からの情報がほとんどなかったということです。

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このため登山者に事前の説明ができないまま大型連休明けに夏山シーズンの予約の受付けを始めた山小屋もあり、一部はすでに予約でいっぱいの状況です。

深刻な混雑が課題となっている富士登山は、山梨県側でこの夏大きな曲がり角を迎えると言えそうです。