2024年、スイス・ジュネーブにて開催された世界最大の時計見本市「ウォッチズアンドワンダーズ」から注目の新作をご紹介。今回はブルガリから「オクト ローマ スティール DLC」「オクト ローマ クロノグラフ スティール DLC」の2モデルをピックアップします。

●ブラックゆえに引き立つ深い光沢

 ブルガリがW&W 2024にて発表したのは「オクト ローマ」コレクションに加わる3針モデルとクロノグラフ。

 いずれもブラックDLCステンレススチール製のケースと、同じくブラックによるラッカー仕上げのダイヤルを備え、その洗練された簡素さから、威厳と深みを感じるデザインに仕上がっています。

 幾何学的なオクタゴンのケースは、4世紀の古代ローマに建てられたマクセンティウスのバシリカの天井よりインスピレーションを得たもの。時を超えた普遍性とモノクロームによるモダンな印象が共存しています。

 クルドパリモチーフのダイヤルと、同様のテクスチャーを施したラバーストラップが装飾性を与え、無彩色のブラックゆえに純粋に光と影だけで生み出されるフォルムやテクスチャーの立体感が魅力的。

 共通する仕様としては、42時間のパワーリザーブや、日付表示、針とインデックスへのスーパールミノバ、セラミックインサートを施したねじ込み式リューズと100mの防水性能を搭載しています。

 3針モデル「オクト ローマ スティール DLC」のケース径は41mm。ダイヤルのピラミッド型のクルドパリが生み出す繊細な光のきらめきと立体感、繊細なレリーフデザインが気品を感じさせます。

「オクト ローマ」ならではのアイコニックなフォルムは、ブラック一色ゆえにわずかな光沢で浮かび上がり、その均衡の取れた美しさを再認識することができるでしょう。

 もう一方の「オクト ローマ クロノグラフ スティール DLC」は、同様のデザイン哲学を持つ42mmのケースの中にクロノグラフを盛り込み、スポーツシックを体現した一本。

 サブダイヤルはサンバースト仕上げが施され視認性と美観を向上。針はいずれもブラックとすることでダイヤルに溶け込ませ、クロノグラフでありながらも落ち着いた気品をも感じさせる仕上がりに。

 いずれのモデルもラバーだけでなく、付け替え用のアリゲーターストラップが付属。インターチェンジャブルシステムにより付け替え作業も容易で、一層のエレガンスが要求されるシーンに対応します。

 古代ローマをイメージソースとしてイタリアの深い歴史を感じさせるとともに、モノクロームが現代的な魅力を放つ漆黒の「オクト ローマ」は、いずれも7月発売予定となっています。

●製品仕様
「オクト ローマ スティール DLC」
・価格(消費税込):125万4000円
・品番:103927
・ムーブメント:BVL191自社製機械式ムーブメント、自動巻き、時/分/秒表示、3時位置に日付表示、コート・ド・ジュネーブのモチーフと面取りを施したムーブメント、42時間パワーリザーブ
・ケース/ダイヤル:径41mm、フルブラックDLC加工ステンレススティール製ケース、シースルーケースバック、セラミックインサート付きねじ込み式スティールリューズ、100m防水、クルドパリのモチーフブラックダイヤル、スーパールミノバを塗布した針とインデックスとナンバー
・ストラップ:インターチェンジャブル、クルドパリパターンのピンバックル式ラバー製ストラップ、ピンバックル式アリゲーター製ストラップ

「オクト ローマ クロノグラフ スティール DLC」
・価格(消費税込):152万9000円
・品番:103932
・ムーブメント:BVL399自社製機械式ムーブメント、クロノグラフ機能、自動巻き、時/分/秒表示、4時30分位置に日付表示、コート・ド・ジュネーブのモチーフと面取りを施したムーブメント、約42時間パワーリザーブ
・ケース/ダイヤル:径42mm、フルブラックDLC加工ステンレススティール製ケース、シースルーケースバック、セラミックインサートを施したステンレススティール製のスクリューインリューズ、クルドパリのモチーフブラックダイヤル、スーパールミノバ®を塗布した針とインデックスとナンバー
・ストラップ:インターチェンジャブル、クルドパリパターンのピンバックル式ラバー製ストラップ、ピンバックル式アリゲーター製ストラップ