「なにこれかわいい!」「糖分過多!」「誰かブラックコーヒー持ってない?」「尊いがすぎるッッ」とSNSのコメント欄をザワつかせた作品がある。「いゃぁぁぁあぁあ!がわいいいぃいぃいいい!」と絶叫する人まで出たコメント欄には、驚きの384コメントが付いていた!!「コメ欄が祝福コールで溢れてるwww」と漫画そのものではなく、コメント欄のやりとりを楽しむ読者も出るほど!

話の始まりは、いつもまじめで優等生の川瀬さんが、ある日突然、バリバリのギャル姿で登場したところからスタートする。主人公の宮地は川瀬さんの極端なイメチェンを心配しつつ、風紀委員として彼女の持ち物検査を行うことに…。その際、彼女のカバンの中に“あるモノ”を見つける。一瞬ひるんだものの、彼は“男気”を見せて、見て見ないフリをしたのだが、彼女は「うそ…やだぁ…」と逆に大号泣してしまう。一体、何がどうなっているのか?


本作を描いたのは漫画家の小菊路よう(@TheeKick)さん。「月刊少年ライバル」(講談社)での仕事を機に編集担当がつき、以降も講談社で連載漫画を次々に担当している漫画家だ。「少年マガジンエッジ」(講談社)では「激辛お嬢さまは自分を罰したい」を連載して単行本を3巻刊行。マンガアプリ「パルシィ」(講談社)では「佐伯さんは眠ってる」の作画を担当、こちらも全5巻を刊行している。現在は同じく「パルシィ」にて「水曜姉弟」を連載中の多忙な漫画家である。小菊路ようさんに本作「僕は動揺している」について詳しく話を聞いてみた。

――4ページの短編の中でこだわった点や一番力を入れて描いたコマなどを教えてください。

この作品を作る際に、一番最初に浮かんだのが、風紀委員・宮地の好きな人に対するセリフだったので、読んだ人が「宮地…お前ってやつは…!」と好感や共感をもらえるように描きました。作画で力が入ってしまったのは、ラストのページの川瀬さんの表情です。ギャルギャルしてた女の子が実は…というコマですし、ここで川瀬さんを好きになってもらわないとラストのハッピーを感じられないと思いましたので!

――本作のコメント欄では「単発漫画だけど、その後の展開がめっちゃ気になる」「次の…次の話はないのかぁぁあ!」「つ…続きをぉぉお」という、続編を切望するコメントも見受けられましたが…?

かなり時間が経ってしまっているのに、続きを期待してくださる方がいることは大変ありがたいです!と同時に、思いついたら描いてアップするという“不定期のんびり更新”なので申し訳なくも思います。商業誌での連載に重きを置いているので、ショート漫画の投稿は頻繁にとはいかないのですが、思いついたらその都度描いてアップしていけたらと思います。忘れた頃にポツンポツンと続話や新作がアップされるかもしれません…!

読者からは「この子なんで思ってること全部言っちゃうの?…もっと言え!」「ギャルになる勇気と行動力はあるのに、肝心なところの勇気がないのかわいいにもほどがあるな」「頑張る方向、間違っとる」「全力すぎるよ、川瀬さん」など、ヒロインへの好意的なコメントが!!作者がヒロインを好きになってもらえるように力を入れて描いたというだけあり、読者にその思いはしっかり伝わっている様子。ラスト1ページをめくるときは、作者のコメントとともにぜひじっくり読んでみてほしい。

取材協力:小菊路よう(@TheeKick)