――新卒で入った会社で、まさか2社連続パワハラにあうなんて。
憧れの業界に新卒入社し、胸躍らせてスタートした社会人生活。しかし、待っていたのは…壮絶なパワハラ地獄だった…。

自身のリアル体験談をマンガにして発信している尾持トモさんの初書籍「人生崩壊〜会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」が2024年1月30日にKADOKAWAから発売。

ウォーカープラスでは、発売を記念して「人生崩壊〜会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」の中から一部を抜粋して著者コメントと合わせてお届けする。

社内ぐるみのいじめ、罵声を浴びる日々…、苦手な人と無理矢理交際関係に。
休職しても、適応障害になっても、つらい日常に終わりはない。
嘘みたいだけど、嘘じゃない。リアル体験記。




――セクハラ・パワハラ被害について、証拠を集める際に意識していたことはありますか?

私はおもに録音で証拠を集めましたが、その際、たとえば「あなたは○○という発言をしていましたよね?私はそれが傷ついたのですが…」というように、ちょっと誘導尋問のような感じで、相手の答えを引き出したりもしました。

(やり過ぎたら、察しがいい人は録音されていると気づくかもしれないので注意が必要です)

――「被害を自覚することが大事」という話が印象的でした。尾持さんが弁護士を頼ることを決心したきっかけはありますか?

「どれほど傷ついたか気持ちを訴えたい」「どんな酷いことをしたのか自覚してほしい」と思ったためです。

社員たちとの話し合いでは、彼らは責任をなすり付け合い、本当に反省していると感じられなくて、怒りが収まりませんでした。

――加害者から書面で謝罪を受けたことや、慰謝料を受け取ったことで、心境に変化はありましたか?

本当に反省して、悪いことをしたとわかってくれているのかは文面だけではわかりませんが、謝罪文と慰謝料をもらったことで、世間的には勝ったことになるので、そこでとてもホッとしました。

――弁護士を頼って一番よかったと思ったことはなんですか?

謝罪文と慰謝料をもらえたこと、内容証明を作ってもらえたことです。

弁護士に頼らず自分ひとりで自力で内容証明を送る人もいますが、文面を考えて作成して郵送までひとりでやるのは、精神的にかなりしんどいと思います。

きっとそれらのことを私ひとりではできなかったと思います。でも弁護士にお願いすれば、作成から郵送まですべてやってくれるので、弁護士を頼ってよかったと思いました。


――弁護士に頼ろうか悩んでいる方にメッセージを送るならどんな言葉をかけてあげたいですか?

「相手を許せない、自分が納得できない、この気持ちを相手に訴えたい、慰謝料をとりたい」など思っている方は、迷わず頼るべきだと思います。弁護士に相談をしたら、あとはほとんどすべてやってくれるので、精神的負担もかかりません。内容証明を自分で送る方もいますが、個人の名前で送るより弁護士の名前が入っていた方が相手に与える衝撃も強いし焦るはずです。

けりをつけて、前を向きたいなら頼るべきだと思います!






取材・文=濱田瑠奈