子どもの頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話をもとに描かれた人気漫画だ。今回は過去に紹介した「夜逃げ屋日記」の中から27〜29話を紹介するとともに、著者に「躾」という名の夫によるDVについても聞いた。


今回の依頼者は長尾ユリコさん。長年夫のDVに悩まされ続けて、今回夜逃げを決断したという。しかし、夜逃げの当日に夫に暴力を振られて足を骨折したため、代わりに宮野とドラゴンさんがユリコさんの荷物を運搬することに。

指定された場所に置かれた家の鍵を見つけると、早速長尾家に入って作業を進める2人。しかし、外出中の夫が帰って来て大声で叫び暴れだす始末。

ドラゴンさんからユリコさんの手紙を渡されると、夫はまるで抜け殻のように静かになる。けれどそれもつかの間、今度は日本刀を持ってきて暴れ出すではないか!?ドラゴンさんが今朝のユリコさんへの暴力について聞くと、「殴ったんじゃない、躾だ」と悪気なさそうに話す。

女性を悲しませるクズ男が大嫌いなドラゴンさんは、この夫の顔を思い切り殴る。そして、「次は容赦しねぇ、覚悟しろよ」と言い放ち、長尾家を去って行くのであった…。

現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。今回は、著者に「躾」という名の夫によるDVについて伺った。

――夫は殴ったのではなく躾だと言っていますが、その点についてどのように思いますか?

自分を正当化するための言い訳のように感じました。殴りさえすれば相手が言うことを聞くわけですから、自分が正しいと思い続けてきたんだと思います。

「夜逃げ屋日記」は2024年2月2日に第2巻が発売。さらに、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現している。興味がある人はぜひ読んでほしい!




取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)