韓国のテーマパーク「ロッテワールドアドベンチャー」は、ローカル5Gを利用した4Dアトラクションを導入した。現地の科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)が「e-Um 5G」の名称で推進するローカル5Gの新たな事例としてThe Korea Timesが取り上げている。

MSITによれば、ロッテワールドはこのe-UM 5G網を「5G Atlantis」というバーチャルジェットコースターに導入。この4Dアトラクションは、ジェットコースターに搭載されたカメラやセンサーが収集した高品質の映像や動きを、モーション・シミュレータや大型スクリーン、音響機器を使用してリアルタイムで再現できるもの。天候に左右されずに楽しめることが特徴で、4月3日から稼働を開始する。

MSITは、「ロッテワールドとNewgens(現地のシステムインテグレーター)を含む企業連合は、2年以上かけて28GHz網を通じて動画などの大容量データを長距離で遅延なく高速伝送できる設備を開発した」とコメント。同部のJeon Young-soo産業政策局長は「28GHz帯の専用ネットワークに基づく臨場感あふれる体験施設によって、多くの人々にローカル5Gの利点を直接感じてもらうことができるだろう」と語った。

[関連情報]
・Private e-Um 5G enables 4D experience on Lotte World's flagship roller coaster(https://www.koreatimes.co.kr/www/tech/2024/04/129_371930.html)
・MSIT to harness digital innovation with private 5G, known as e-Um(https://www.msit.go.kr/eng/bbs/view.do?sCode=eng&mId=4&mPid=2&pageIndex=&bbsSeqNo=42&nttSeqNo=703&searchOpt=ALL&searchTxt=)

(https://www.telegraphic.jp/weekly/)