大型連休中の交通事故を防ごうと、後半の4連休初日となった3日、鶴岡、上山両市で啓発活動が行われた。取り締まりやチラシの配布などを通し、ドライバーに注意喚起した。

速度超過などの違反取り締まり

 県警高速隊と鶴岡署は、鶴岡市田麦俣の国道112号月山道路で合同の交通取り締まりを行った。

 近くの山形自動車道田麦俣トンネルで昨年5月2日に、乗用車同士がぶつかり5人が死傷した事故があったことを受けて実施した。月山第2トンネル前の駐車帯では午前10時〜正午ごろ、隊員や署員の計8人が速度超過やシートベルトの非着用などの違反に目を光らせ、速度超過1件を摘発した。

 同署の柴田祐司交通課長は「交通量が増え、長距離運転の機会も多くなる時期。ぼんやり運転に注意し、小まめに休憩してほしい」と話した。同署管内で今年発生した人身交通事故は2日現在82件で、前年同期比31件減となっている。

 他に、県警ヘリ「がっさん」による上空からのパトロールや、山形道の寒河江サービスエリアと櫛引パーキングエリアで、あおり運転をしないよう呼びかける啓発グッズの配布などが行われた。

バイク死亡事故受けチラシ配る

 上山市で先月、大型バイクが転倒し運転者の男性が死亡した事故を受け、上山署は同市権現堂でチラシを配る啓発活動を行った。

 同署員ら約20人が、蔵王方面に向かう自動車やバイクを駐車帯に誘導した。ドライバーに事故の発生状況をまとめたチラシを配り、カーブでの減速などを呼びかけた。同署の海藤良太交通課長は「大型連休後半が始まり、遠出する人も多くなる。ドライバーは運転に気をつけて、事故なく楽しい連休を過ごしてほしい」と話した。