【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が5日発表した5月末の外貨準備高は4209億8000万ドル(約59兆円)で、前月末に比べ57億ドル減少した。減少は3カ月ぶり。

 韓国銀行は減少について、米ドル以外の外貨建て資産のドル換算額が目減りしたことに加え、外国為替市場の変動性を緩和するための措置を取ったためと説明した。5月は米ドルの価値が約2.6%上昇した。当局は急激なドル高を防ぐためドル売りを行った。

 項目別では、国債や社債などの有価証券が前月末に比べ46億2000万ドル増の3789億6000万ドル、預金が100億2000万ドル減の178億2000万ドルだった。

 国際通貨基金(IMF)特別引き出し権(SDR)は2億3000万ドル減の147億1000万ドル、IMFリザーブポジションは7000万ドル減の46億9000万ドルだった。金保有は47億9000万ドルで、2013年2月から変動がない。

 韓国の外貨準備高は4月末現在、世界9番目の規模。1位は中国(3兆2048億ドル)、2位は日本(1兆2654億ドル)、3位はスイス(9008億ドル)だった。