【ソウル聯合ニュース】韓国を同族ではないと宣言した北朝鮮が国歌「愛国歌」の歌詞の一部を変えたのに続き、愛国歌の名称自体も変更したことが18日、確認された。愛国歌は韓国国歌の名称でもある。

 朝鮮中央テレビはこの日、首都・平壌で16日に開かれたニュータウンの完工式典の様子を再放送し、「愛国歌」ではなく「朝鮮民主主義人民共和国国歌」と表記した字幕を流した。17日の放送では愛国歌と表記していた。

 北朝鮮の憲法には「朝鮮民主主義人民共和国の国歌は『愛国歌』だ」と明記されている。憲法を改正するためには国会に相当する最高人民会議を開く必要がある。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が韓国を同族ではなく「敵対的な二つの国家」と宣言したため、韓国と同じ国歌の名称を使わないようにした可能性がある。

 北朝鮮は2月、国歌の歌詞から朝鮮半島全体を意味する「三千里」という表現を削除した。

 金正恩氏は1月に開かれた最高人民会議で、「大韓民国とは統一の道を共に歩むことはできない」として、憲法から「自主、平和統一、民族大団結」といった表現を削除するよう指示していた。