【バチカン聯合ニュース】韓国・サムスングループの経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長がローマ教皇フランシスコと面会していたことが2日、分かった。ローマ教皇庁(バチカン)によると、李氏は先月27日にバチカンを訪問した。

 李氏が教皇に会うのはこれが初めてとされる。教皇庁の聖職者省長官を務める韓国人の兪興植(ユ・フンシク)枢機卿が橋渡し役を担った。兪枢機卿のほかにサムスン電子の幹部も同席した。

 この席は、サムスン電子の大型ビジョン寄付に対しバチカンが謝意を伝える意味合いもあったとみられる。サンピエトロ広場に設置されていたパナソニック製スクリーンが老朽化し、バチカンが交換を検討していたところ、サムスン電子が設置を申し出た。発光ダイオード(LED)ビジョンを使った同社の大型ビジョン4台は、昨年9月初めから本格稼働している。

 同月にはバチカンのサンピエトロ大聖堂に、朝鮮最初の司祭、金大建(キム・デゴン、1821〜46)の聖人像が設置された。アジアの聖人の像設置は初めて。バチカンとカトリック教会の中で韓国の存在感が高まりつつあるといえる。

 一方、李氏は欧州出張中にバチカンを訪問した。