◇尹大統領 既得権勢力が政権退陣運動と批判「任期中に必ず改革推進」

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は14日、ソウル市内で行った国民との討論会で、既得権勢力の政治的な反対のため改革の推進が困難との認識を示したうえで、教育・労働・年金・医療改革を進める方針を改めて強調した。尹大統領は「改革というのは多くの敵をつくること」として、「改革は多くの国民のためになるが、誰かは既得権を奪われる」と指摘。「奪われる側では政権退陣運動を行う」とし、「そのため改革は極めて難しい」と述べた。そのうえで、「政治的な有利・不利を考えず、任期中に必ず(改革を)進める。改革は根本的に国民がより安定的に暮らせるようにするためのもの」と強調した。

◇医学部増員に賛成した病院団体 反対派医師がSNSで攻撃

 政府が打ち出した大学医学部の定員増員に賛成し、毎年3000人の増員を提案した大韓総合病院協議会が、増員に反対する医師の一部からSNS(交流サイト)などで攻撃を受けている。政府や医療界などによると、同協議会の役員名簿が医師のコミュニティーの間で拡散されているという。大韓総合病院協議会は中小病院より大規模だが、上級総合病院よりは小規模の総合病院でつくる団体だ。これらの病院は、医師の求人難が深刻であることなどを理由に医学部増員に積極的な立場を示してきた。

◇尹大統領の義母が仮釈放 拘置所を出所

 尹錫悦大統領の義母で、銀行の残高証明書を偽造したなどとして私文書偽造などの罪で懲役1年の判決を受けて服役していたチェ・ウンスン氏が仮釈放された。チェ氏は2013年、ソウル近郊の京畿道城南市内の土地購入を巡り、4回にわたって銀行に計349億ウォン(約40億円)の預金があるかのように残高証明書を偽造した罪に問われて懲役1年を言い渡され、昨年7月から服役していた。刑期を約82%満たし、満期日(7月20日)より約2カ月前倒しで仮釈放されることになった。

◇ADOR副代表 監査1週間前にHYBE株を売却

 人気グループのBTS(防弾少年団)などを擁する総合エンターテインメント企業のHYBE(ハイブ)が子会社ADOR(アドア)のミン・ヒジン代表を業務上背任の容疑で告発した事件を巡り、ミン氏の側近であるADORの副代表が、自身の保有するHYBEの株式を同社が監査に着手する1週間前に全て売却していたことが分かった。HYBEは、未公開情報の利用に当たるとみて金融監督院に陳情書を提出することを決めた。一方、ミン氏側は「監査を事前に知ることはできない」として疑惑を一蹴した。

◇IVEウォニョンを誹謗中傷 ユーチューバーを在宅起訴

 仁川地検は、ガールズグループ、IVE(アイブ)のメンバー、ウォニョンさん(19)を誹謗(ひぼう)中傷する内容の動画を配信した30代のユーチューバーの女を情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律上の名誉毀損(きそん)、侮辱などの罪で在宅起訴したと発表した。このユーチューバーは2021年10月から昨年6月までユーチューブチャンネルに芸能人やインフルエンサーなど有名人7人を誹謗中傷する動画を23回、被害者のうち5人の容姿をけなす内容の動画などを19回配信したとされる。ウォニョンさんについては「(ウォニョンさんが)嫉妬したせいで同僚の練習生のデビューが白紙になった」という虚偽事実を流布した。