マーベル映画「マイティ・ソー」シリーズなどで知られる俳優クリス・ヘムズワース(40)は、自身がアルツハイマー型認知症のためハリウッドを引退するという虚偽の報道に憤慨したことを明かした。ドキュメンタリー番組『リミットレスwithクリス・ヘムズワース』で遺伝子検査をした結果、認知症発症の確率が高い「APOE4」という遺伝子を2つ受け継いでいることが発覚。その後、家族と時間を過ごすため映画の仕事を控えると噂されていたものの、休みはそれ以前から決まっていたもので検査結果とは無関係だという。

 クリスはヴァニティ・フェア誌にこう話す。「かなりね(怒りを覚えた)。個人的なことで気が弱くなっている時に、それをシェアしたと感じているからね」「僕が『これは死刑ではない』といくら言っても、僕が認知症を患っていて、人生を考え直し、引退するなんて話になってしまったんだ」

 でもその報道では、笑ってしまうコメントもあったとして「1つの記事の下にあったすごくおかしなコメントを読んだよ。『クリスが引退することを忘れてカムバックすることを願う』ってね」と続けた。

 クリスの検査結果を受けて、ヘムズワース家全員が検査を受けたそうで、父クレイグさんもその遺伝子がありすでに初期症状が出ているほか、昨年死去した祖父も生前認知症を発症していたという。

 しかしクリスは、人生を謳歌してゆくつもりだそうで「僕たちは愛する人に苦しんで欲しくないが、姿勢とものの見方に焦点をあてればいいんだ」「人生が変わって行くということにとてもノスタルジアを感じる。でもこれに対し『時間がなくなってきた。なんて悲劇だ』なんて考えない。そうなら進もうじゃないかって感じだ」「実際に関り、今にフォーカスし、僕の大人の人生の大きな部分を費やしてきたゴミのようなことに捕らわれない。とても深く愛し、愛されるってことは素晴らしい贈り物だ。僕たちがここにいる、それ以外の目的はあるかい?」と語った。

(BANG Media International/よろず〜ニュース)