ついに始まった『北陸応援割』。能登半島地震の影響を受けた観光の支援策として打ち出され、北陸4県(福井・石川・富山・新潟)への旅行代金が最大半額(上限あり)。期間は3月16日〜4月26日宿泊分となっています。

「北陸応援割が使えないなら」と、300件がキャンセル

 しかし、旅行代理店では思い通りの予約ができなかった人が続出。さらに、客を受け入れる側の宿泊施設では、30分足らずで対象枠が埋まってしまい『応援割』が適用されなかった客から苦情が殺到。約300件がキャンセルという事態に。

「北陸のイメージダウン」懸念も

(『ホテル黒部』女将・中島ルミ子さん)

「『どうして電話したのに北陸割が使えないんだ』とか、『北陸応援割がなくなって使えないんだったら、もうキャンセルする』とか…」

 観光業を活性化するための支援策で起きた、この状況に…。

(中島さん)

「北陸のイメージダウンにもつながりかねないような、そんな事態になったのではないかと、懸念しています」

宿泊施設によって異なる予約方法

 予約方法については、富山県の担当者によると「割り振られた予算額を超えたときに自動で受け付けが終了できるようなシステムがある宿泊施設は、ネット予約。そうでないところは電話のみの受付など、予約の方法は様々」だということです。

『電話予約のみ』故の混乱

 富山県にある『ホテル黒部』の場合、『北陸応援割』の予約は電話のみで受け付けていました。しかし、キャンペーン期間前にネット予約をした人が、キャンペーンが始まった後に「予約したものに『北陸応援割』を適用してほしい」と電話してきて、30分足らずで枠が埋まったとホテル側が断ると、「『北陸応援割』を使えないならキャンセルする」と言う人が相次いだといいます。

中には「割引がなくても行く」と言う人も

 福井県にある『あわら温泉 白和荘』でも、予約開始日の午前中で枠が埋まり、折り返すこともできないぐらいの通信障害になりました。女将の立尾清美さんは、「割引が適用できないと『なんでや』などの罵声もありました。一方で『応援割だから、割引がなくても行きます』と言う人もいました。本当に感謝です」と話しています。

“応援割”への苦情に賛否両論

 こうした状況にネット上では、「『助けよう』という気持ちがあれば、キャンセルや苦情はあり得ない」「隣の客が『応援割』だと、自分は損した気分に。そりゃキャンセルするでしょ」など賛否両論が巻き起こっています。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年3月15日放送)