青森山田高校の硬式野球部が普段の練習とは正反対の「修行」を行いました。その修行とは…。

選手たち30人が訪れたのは青森市の霊泉寺。制服姿のまま入っていくのは「座禅堂」です。

「靴下を脱いでもらいます」

「くさっ・・・(小声)」

春のセンバツではベスト8に進出。気迫あふれるピッチングや全力プレーが印象的な青森山田の選手たち。

【鐘の音】
「カーン、カーン、カーン」

この日は姿勢を正して座り、精神を統一させることで、自分と向き合う仏教の修行方法、座禅を行いました。

【霊泉寺住職 兜森忍道さん】
「よく皆さん、『無になる』という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは決して何も考えないということではありません」
「『余計なことを考えない』ということです。今座禅をしている中で、手の形、呼吸の仕方、姿勢、目の位置など、一つひとつ点検していると余計なことを考える隙を与えない。今座禅のことだけに集中する、それが無になるということです」

およそ30分、座禅を通して「平常心を保つこと」を学びました。

普段、厳しいトレーニングをしている選手たちですが、正反対の「動かない」というのも。

「痛った・・・ちょっと・・・」

【青森山田高 硬式野球部 原田純希選手】
「座っているだけでもきついというか」
「体を動かすのは好きなので、こっちの方がきついなと思います」

【青森山田高 硬式野球部 桜田朔投手】
「緊張する場面がすごく多いと思うので、そういう場面できょうやったことを生かして、平常心を保ったうえでのピッチングができたら良いなと思っています」

選手たちが体験をした青森市の霊泉寺では、誰でも座禅の体験ができます。毎週土日の午前7時から8時まで1人500円で、椅子を使った座禅もできるということです。事前予約が必要なのでご注意ください。