2023年10月、生配信などをしている男性(30代)のファンを自称していた女は、その男性との婚姻届を勝手に提出し、SNS上で夫婦関係になった戸籍を公開した。

【映像】「プロポーズの言葉は」と話す女

「(婚姻の事実を)全く知らなくて。これは本当にそうなってたらヤバいなと思って」(被害にあった男性)

 勝手に婚姻届を提出する13日前の投稿では、女は大胆にもSNSの生配信である企てを語っていた。

「同棲したい、というかもはや結婚したい、婚姻届出しちゃおうかな」「婚姻届、勝手に出しても結婚できるでしょ」「早くしないと誰かと結婚されちゃう、だから婚姻届を出さないと」(婚姻届を偽造した女の去年9月27日とみられる投稿)

 婚姻届を“勝手に”提出することをほのめかしていた女は、予告通り10月10日に婚姻届を提出すると、SNSで結婚したことを公言し、自身のアカウントでも被害男性の姓を名乗るようになる。

「入籍しました」「証拠あるよ、見せられるけどまだ見せられる段階じゃないかなっていう感じ」「電撃結婚だわ」(女の去年10月20日とみられる動画)

 相手の同意を得ずに婚姻届を勝手に提出した女は、有印私文書偽造などの疑いで3月27日に逮捕され、4月17日起訴された。生配信ではこうも語っていた。

「プロポーズの言葉は幸せにしたいと。(男性は)結婚したいからもう家に来ないでねって言ってた。(私が)ピンポンとか出前とかするから最近。ガス止めたりとかさ、そういうのされるから結婚しようみたいになった」(女の去年10月23日とみられる動画)

 男性は長年にわたり、女からストーカー行為を受けていたという。

「7年間ずっとストーカー行為みたいなことをされていてしんどかった。インターホン鳴らしてきたりとか自分の家のガスを止めたりだとか、電気の点検を勝手に送り込んだりだとか。(結婚は)全くしてないですね」(被害にあった男性)

 被害男性によると、女が出した婚姻届はすべて同じ筆跡で書かれているように見え、不自然な点が複数あった。勝手に婚姻届を提出する行為はどういう罪にあたるのか。

 婚姻関係に詳しい高橋麻理弁護士は、「有印私文書偽造 同行使は3月以上5年以下の懲役、電子公正証書原本不実記載は5年以下の懲役、または50万円以下の罰金。こういう犯罪に該当することになります」と説明する。(『ABEMAヒルズ』より)