【WWE】RAW(4月15日・日本時間16日/モントリオール)

 圧倒的強さを誇る女子王者がベルトをマットに置き無念の「タイトル返上&長期離脱」を発表。負傷の原因となった女子レスラーの“半笑い”に抑えていた怒りを大爆発させ、屈強な男性セキュリティを“頭突き”で瞬殺。衝撃のシーンに、ファンからは「手負いの獣だ」と驚きの声、さらに「酷い」「気の毒」など同情の声もあがった。

【映像】妖艶女子の挑発に最強女王がブチギレ

 女子世界王者リア・リプリーが登場し、右腕の負傷のため1年以上保持したベルトを返上することを発表した。先日バックステージで、リヴ・モーガンにパイプ椅子で襲撃された“マミー”ことリアは、右手を固定した痛々しい姿で登場すると「マミーありがとう!」の大合唱の会場に迎えられる。
 
 ヒールながら圧倒的に支持されている雰囲気に、ぐっと涙を堪えるような仕草から、鬼のような形相で「リヴあんたのくだらない復讐心のせいよ 本当にありえない!」とリヴを猛批判。足元に女子王座を置いて返上することを明かし「次に“私の”この王座を勝ち取るやつに警告する。戻ってきたら速攻で狙いに行く」と宣言した。
 
 王者の怒りと暗澹たる気持ちが入り混じったタイトル返上宣言の直後には、襲撃の張本人であるリヴがセキュリティの制止を振り切り、ニヤつきながら登場。過去にリヴが長期欠場した原因がリアにあることもあり、悪びれることなく挑発を続ける。
 
 リング下で一触即発の両者には、WWE名物の屈強なセキュリティ軍団が割って入って制止。リアに3人の男たちが立ちはだかると、一度は怒りを鎮め、引いたと見せかけて、セキュリティの顔面にヘッドバッドを一撃。“グシャッ”という音とともに屈強な男が崩れ落ちた。

 この修羅場に実況の塩野潤二アナウンサーが「八つ当たり。男性セキュリティを一撃で倒しました」と伝えると、ファンはセキュリティの思わぬ“もらい事故”に「酷い」「気の毒」と同情。同時に「手負いの獣だ」「マミーの方が腕が太い」などと負傷欠場を宣言してなお存在感を放つ“女帝”の無念の一時退場を惜しんだ。(ABEMA/WWE『RAW』)