【MLB】ドジャース 10ー0 メッツ(4月21日・日本時間22日/ロサンゼルス)

 ドジャース大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、0-0の同点で迎えた3回の第2打席に、8試合ぶりとなる今季5号2ランを放った。松井秀喜氏を超える日本人メジャー通算最多本塁打176号は、打球速度110マイル(約177キロ)、飛距離423フィート(約128.9メートル)を計測。右中間スタンド中段に向けて弾け飛んでいった瞬間、大谷が「確信歩き」を始める前に「確信がっくり」する相手捕手の姿があった。

【映像】首の角度が秀逸 相手捕手の確信がっくり

 対戦したメッツ先発のハウザーは、今季まだ1本も本塁打を浴びていない安定感抜群の右腕。第1打席は空振り三振に打ち取られていたが、第2打席でアジャストした。カウント0-1からど真ん中に入ってきた甘いスライダーをジャストインパクト。30度というほどよい角度がついた打球は快音を響かせた直後から、右中間スタンドに向かって一直線。多くのスター選手を見届けてきたドジャースファンたちも、すぐに松井超えの一発になると大きく湧き上がった。

 大谷本人も手応え十分の一発と、ゆっくりと一塁へ向かうお得意の「確信歩き」を見せたが、これよりもわずかに早く、首をガクリと折ってうなだれる「確信がっくり」をしていたのが、相手捕手のニドだ。

 完璧なホームランには、それに応じて完璧な衝撃音を伴う。ボールとバットが絶好のタイミング、角度で衝突した音は、打った本人よりもしゃがんでいる捕手の方がより近く聞こえていたかもしれない。快晴の青空に向かって突き進んでいく白球をチラリと見ただけで「ああ、ダメだ…」とばかりに視線を下に落としてガクリ。ファンからも「キャッチャーのリアクションが秀逸だった」「キャッチャー、がっくり」「キャッチャーの姿がちょっと切ない」「確信うなだれ」と、メモリアル弾だけに何度も映像が紹介されたせいか、普段以上にニドのリアクションが注目されることとなった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)