本州最南端の「朝」を盛り上げようと、和歌山県串本町くじの川、橋杭海水浴場駐車場で21日午前8時〜正午、地元の食べ物や雑貨などが並ぶ「なんき朝市」が初めて開催される。今後、夏の繁忙期(7〜9月)を除く毎月第3日曜日に開催する。雨天の場合は中止。

 同町や古座川町の商工、観光関係者らでつくる運営委員会が主催。代表を務める鈴木佳子さん(57)が、町内では宿泊客らが朝食を食べる所が少ないという点に着目。地域に特化した物を販売することで観光客、地元の人が楽しめるイベントにしたいと企画した。
 初回は橋杭海水浴場である「橋杭ビーチオープンフェスタ」と同時に開催する。串本、古座川両町から16店舗が出店し、鮮魚やおまぜ、マグロコロッケ、ライスバーガー、クレープ、ユズの加工品、野菜などの食べ物のほか、革製品の販売もある。
 田辺市の「弁慶市」のように、定期的に開催することで地域が盛り上がるきっかけにしていきたいという。
 鈴木代表は「紀南地方のおいしい物など特化した物を販売して地元の良さを知ってもらいたい。散歩がてら来てもらえたら」と呼びかけている。
 今後は、串本や古座川だけでなく紀南地方から幅広く出店を呼びかけていく。鈴木代表は「朝活としてヨガや体操教室もやってみたい」と今後に期待を膨らませている。
■オープンフェスタ 21日、橋杭海水浴場
 南紀串本観光協会は21日午前10時〜午後2時、橋杭海水浴場で「橋杭ビーチオープンフェスタ」を開く。海での体験やフリーマーケットを予定している。雨天中止。
 会場では海での体験としてシーカヤックやサップのほか、複数人で乗る「ビッグサップ」がある。いずれも小学生以上が対象(小学生は保護者同伴)。
 入場は無料だが、体験はいずれも500円。事前申し込みが必要。
 申し込み、問い合わせは南紀串本観光協会(0735・62・3171)へ。