物価高のあおりを食って金欠気味のゴルフ雑誌編集者Kのもとに「低リスクで少額投資が可能な株がある」という耳寄りな情報が舞い込んできた。リタイア後に「夢のゴルフ三昧生活」をもくろむ今のKにピッタリの「ミニ株」とは？


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ーー実は「ミニ株というのが、低リスクで少額投資が可能」という情報を聞きつけまして。

端株（はかぶ）も含めてですね？

ーー？？ その端株とか、ミニ株って何ですか？
 
ミニ株は、1単元（100株）に満たない株で、基本的には1単元の10分の1単位で買えるもの。端株は、さらに小さい単位のもので、1株から買える制度です。端株は通常の取引では発生しませんが、株式分割や企業合併の際の株式交換などで発生することがあります。昔は商品が少なかった端株も最近は商品が多くなりました。
 
ーー株は基本100株から？
 
そうです。株式は単元株が100株単位なので、普通に株を買おうと思ったら株価に100をかけた金額が最低購入金額になる。基本100株からしか買えないんです。
 
ーー今の私には、手が出ません。高過ぎて……。ゴルフの練習にも行けてないんですから。
 
「だから安く購入できるように100株の10分の1、10株から買えるようにしましょう」とミニ株が登場したワケです。
 
ーーなんて素晴らしい！ それなら私にも手が届きます。株を買ってもゴルフに行けそうです！
 
株価が5,000円で通常50万円かかるところが、ミニ株だと5万円で買える。
 
ーーなんかいいことづくめですね。でも、かえってコワイ気が。
 
これ、実は以前は手数料がすごく高かったんですよ。
 
ーー株価が上がっても、手数料が多くかかったら……。
 
それが実は今、手数料が無料の証券会社も出てきて。
 
ーーそりゃすごい。
 
ミニ株・端株での購入自体、敷居がすごく下がってきています。毎月普通に50万円の株を一発でドンって買うのは怖いけれども、10株から毎月同額を少しずつ買う。その結果、ドルコスト平均法が効いてきて「高値つかみ」などが避けられる。
 
ーーなるほど。「高い価格で買っちゃった」は痛い。ほかにもいいことありますか？
 
最近、ミニ株・端株でも株主優待や配当を出しているところがあります。10株だけもらって株主優待を集めたり、配当を受けたりするのも面白いかもしれないですね。
 
ーーそれ、やりたいです！
 
証券会社や銘柄にもよるので、詳細はネットなどで調べてくださいね。
 
ーーいいことづくめですけど、気を付けるべきことは？
 
「積み立てて毎月やる」となったら手数料を気にするのが大前提。5年、10年ってなると手数料は大きくなってきます。それを株の値幅で取り返すとなると難しい。ちりも積もれば、ですから。
 
ーーゴルフもちりも積もれば上手くなるってか！

【覚えておきたい用語】
株主優待：企業が自社の株を購入してくれた株主に向けて、自社商品やサービスなどの「優待品」を贈る制度。ミニ株・端株でも、優待がもらえてしまう銘柄もある
ミニ株と端株：単元未満株（ミニ株）は、1単元（100株）に満たない株のことで、10株単位から購入可能。端株はさらに小さい単位の株式のことで、1単位から購入できる
ドルコスト平均法：一定金額を定期的に購入する方法。価格が低いときには購入量（口数）が多く、高いときには購入量が少なくなる。期間を長くするほど購入価格が平均化されリスクに強い投資に

■若林史江
20歳で株式投資を始めた元祖・美人トレーダー。近著に『証券口座の開き方から教えます！ 投資の学校 1年生1学期』（宝島社）。TOKYO MX『5時に夢中！』出演中。ゴルフ歴23年、ベスト76

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