アイアンでフェアウェイバンカーから打つと、砂が多く取れすぎてしまって全然距離が出ないということも…。ツアー通算5勝の松村道央が、フェアウェイバンカーからアイアンでグリーンを捉えるコツを教えてくれた。




フェースを開いたり、腰を落としたりするのはガードバンカーから飛距離を抑えて、高さを出す打ち方。フェアウェイバンカーからアイアンを打つときは、“飛ばすこと”が最優先となるため、フェースを少しかぶせましょう。フェースをかぶせるとことで、ヘッドが砂に潜りにくくなり、ロフトが立つ分飛距離も出やすくなります。また、アドレスで右足に体重が乗ってしまうのはNG。体全体が右に倒れると、砂が多く取れやすくなってしまうので、6:4の左足体重を意識してください。



フェアウェイバンカーで気を付けないといけないのは「伸び上がり」と「手打ち」によるミス。砂の上は下半身が不安定になるから体が伸び上がりやすい。それを防ぐには打ち終わったあとも視線をボールがあった位置に向け続けることが大切です。顔が下を向いていれば、自然と前傾角をキープでき、伸び上がらなくなります。

手打ちにならないためには、両ワキを締めて、上半身の三角形のキープを意識してください。また、フェースローテーションを抑えて、フォローでもスクエアフェースをキープすることもポイント。フェースを返さず、両脇を締めて打てれば、フォローでフェース面と前傾角が平行になるはずです。




ツアー屈指のショットメーカーである岩井明愛さんは、両ワキが締まり、視線も下に向き続ける理想的な姿勢でフェアウェイバンカーから打っています。



■松村道央
まつむら・みちお/1983年生まれ、埼玉県出身。10年連続賞金シードとして活躍し、ツアー通算5勝をマークしている
 
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