<ヤマハレディースオープン葛城 初日◇28日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6455ヤード・パー72>

マンデーを経て出場している藤田光里は、今大会がシーズン初戦。上がり2ホールを痛恨の連続ボギーとしたものの、「71」とスコアをまとめ、1アンダーの29位タイとまずまずのスタートを切った。2月に結婚を発表し、9月には30歳を迎える節目のシーズン。「先輩たちがバリバリやっているので、私もそうなっていきたい」と決意も新たに活躍を誓った。


「1日競技とはいえ、今季最初の試合なので、めちゃくちゃ緊張しました」と振り返る25日のマンデーを4位で通過してきた藤田は波に乗って、本選初日も快調なプレーを披露。一時は3アンダーまでスコアを伸ばした。惜しむらくは、この日は最終組の1つ前、午後0時35分と遅いスタートだったこと。終盤は雨とともに日も暮れ始め、暗さに苦しむこととなった。

「鳥目なんで、暗いとボールとの距離感がつかめなくなってしまうんです。もう少し慎重にいくべきだったなと思います」。上がり2ホールは2打目をダフって、グリーン手前のバンカーに入れるという同じパターンで連続ボギー。なんとか貯金を守り切ってのホールアウトとなった。

それでも、シーズン初戦の初日としては納得のラウンド。「ボギーを打つまではいいプレーが出来ていました。ウッドは今週から、アイアンも試合では初めて使うクラブだったんですけど、それもうまくハマってくれたと思います」。昨年末のQTの時期には「マークするのも辛いぐらい」の腰痛で、オフは練習よりも休養を優先して過ごしてきた。調整不足の不安もあったが、すんなりツアーでのプレーに対応した。

結婚しても、プロゴルファーとしての活動はこれまで通りに継続する。「生活もゴルフもあまり変わっていませんね。変わったのは名前(名字)ぐらい。その手続きはみんなに聞いていた通り大変でした」。来週は下部のステップ・アップ・ツアー「YANMAR HANASAKA Ladies」への出場が決まっている。

30歳を前に「いろいろ考える年齢ですよね」と苦笑い。続けて「若い選手もどんどん出てきてますけど、私が若手のころに30歳だった先輩たちがまだバリバリやっているので、そういう存在になれるように頑張ります」。ツアープロとして、もうひと花もふた花も咲かせるつもりだ。(文・田中宏治)


<ゴルフ情報ALBA Net>