テニスや卓球なら手元とラケットの面が近いため、方向性をコントロールしやすい。しかし長さが1メートルを超えるドライバーになると、手元とフェース面が遠くなるため、コントロールが難しい。藤田さいきは「大きな壁をイメージするとフェースはスクエアに戻る」と話す。


「みんなボールを打とうとするから、飛ぶ方向が気になって早く体が開いてスライスしたり、ダフったりする。普段のボール位置が大きな壁だと思って、真っすぐ打とうとすれば体は開かないし、スエーすることもありません」

ドライバーでボールが散らばり気味の人は、家にある壁を使って、インパクトのイメージを作るといい。「壁に対して合わせた両手の面を真っすぐ当ててみてください。体の動かし方はゴルフスイングと一緒です。壁に向かって真っすぐ当てようとすれば、インパクトでは頭が右に残って肩のラインは開きません。一番いい体の動きになる」。


実際にコースでボールを打つときにも大きな壁をイメージするのは同じだ。「壁を叩こうとすると絶対スクエアに帰ってきます」。“壁ドン”インパクトで、開き癖を克服しよう。

■藤田さいき
ふじた・さいき/1985年生まれ、静岡県出身。10年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」など、ツアー通算6勝を挙げているベテラン。今季は日本人最年長シードとなる38歳でツアーを戦う。

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●「手打ちは飛ばない」「手打ちは曲がる」。レッスンではしばしば悪者として登場する“手打ち”。しかし、球がつかまらないゴルファーには手打ちが必要な場合も。スライサーは関連記事の【藤田さいきが考える“良い手打ち”と“悪い手打ち”の違いとは?】をチェックしよう。


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