凝り固まった筋肉をほぐすときは、指でギュッと押すのではなくゴルフボールを使うのがオススメです。足のだるさを感じたらヒザ裏にボールを挟みましょう。


30秒くらいヒザ裏をボールで圧迫すると、リンパがドバッと流れます。また、ボールの上にお尻を乗せるのも効果的。お尻の筋肉がほぐれて下半身が軽くなります。足裏にハリを感じるときは、足裏と甲にボールを当てて転がしましょう。足と地面がピタッと密着するような安定したアドレスを作りやすくなります。
 
腕は疲れを感じにくい部位ですが、知らず知らずのうちに疲労が蓄積され、思うようにスイングできなくなっていきます。そんなときは、鎖骨の下にボールを置いて手のヒラで軽く転がしてください。腕の筋肉がほぐれて、スムーズに大きく振れるようになりますよ。
 
●パフォーマンスが上がるヒザ裏リンパ流し
ヒザの裏にボールを当て、ヒザを曲げてボールを圧迫。30秒くらい体勢をキープしよう。ヒザ裏のリンパから老廃物が流れて疲労が軽減される。ハーフターンやラウンド後半に行うのも有効だが、スタート前に足のリンパを流しておくと朝イチからパフォーマンスが安定する。
 
●ヘッドスピードが上がる腕ほぐし
腕の始まりは左右の鎖骨の間。腕の付け根は右鎖骨と左鎖骨の間とイメージすると、肩甲骨が動いて手打ちにならず、腕と体の動きが一体化しやすい。鎖骨の下にボールを当て、鎖骨に沿って手のヒラで軽く転がそう。体の中心から腕が長く使えて、肩甲骨も連動して動く。スイングアークが大きくなってヘッドスピードも上がりやすい。
 
●安定感がアップする足裏ほぐし
ゴルフは歩くスポーツ。ラウンド中は足裏の疲れを感じやすい。休憩中や待ち時間に足裏でボールを転がしておくと、疲労が軽減されてスイングが安定しやすくなる。
 
●バランス強化には足の甲をほぐす
足裏をマッサージするときは、足の甲も一緒にほぐしておきたい。足の筋肉をほぐすと、足で地面をつかみやすくなってアドレスが安定。バランスよくスイングできる。
 
●お尻をほぐして軸ブレ防止
体育座りをしてお尻の下にボールをセット。これだけでもツボが刺激されるが、ヒザを左右に倒すとさらに刺激アップ。下半身が軽くなって回転運動や体重移動がしやすくなる。
 
指導/SAE
1992年生まれ、東京都出身。ヨガ指導歴10年のゴルフボディセルフ調律インストラクター。ゴルファーの健康寿命とパフォーマンス向上を目的とした独自のゴルフヨガ「TOREX」を考案
 
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